FCCA 86BRZ Challenge Cup

2013 Rd2 富士スピードウェイ レポート

2013.09.21

9月21日(土) 8Beat 第2戦
(2013アジアンル・マンシリーズ第3戦サポートレース)

昨年から「トヨタ86/スバルBRZを用いた新しいレースを開催できないか?」と色々な模索をし、「チューニングカーを用いたJAF公認レース」という新しいチャレンジに対し、関係各所のご協力やご指導をいただき、8Beatエキシビジョンマッチ(8月4日・Fuji 86 Style with BRZイベント)、8Beat 第1戦(8月10日・スーパー耐久富士サポートレース)に引き続き、第2戦が富士スピードウェイで開催されました。

第2戦は、2013 Asian Le Mans Series Roud2「3 Hours of Fuji」のサポートレースとして開催。サポートレースは8Beat第2戦の他に、インタープロトシリーズ第4戦、ランボルギーニ ブランパン スーパートロフェオ アジアシリーズ第4戦なども行なわれました。FIA公認レースのサポートレースとして、チューングカーをベースにしたレースが行なわれたのは、恐らく“日本初”だと思われます。

そんな錚々たる面々とたくさんの観客の中で行なわれたレースは、エントリー台数が12台(出走は9台)。予選/決勝共に激しい戦いが繰り広げられ、総合優勝およびJP-1クラス優勝はたしろじゅん選手(オートファクトリーDL86)、JP-2クラス優勝は岸昭英選手(PowerCraft彩86)、JP-3Sクラス優勝は塚本弘明選手(明興業T-RISE86)が獲得。

JP-1クラスはたしろ選手が第1戦の雪辱を果たすべく完璧なレース運びを見せる。JP-2クラスにはアマチュアドライバーを盛り上げるためにプロドライバーの「小河諒選手」が緊急参戦。予選では小河選手の登場に奮起したJP-2アマチュアドライバーの伊藤毅選手(サンオアシス86)が小河選手をおさえて予選トップに躍り出る場面も。また、唯一の女性ドライバーである八講めぐみ選手(オートヴィジョンFR-S)は左ハンドルのFR-Sで奮闘。各クラスの各選手が主役になった素晴らしい結果となりました。

結果はもちろんなのですが、86/BRZにとってはアクセル全開率が高く、高負荷/高回転走行が多い富士スピードウェイ。車両にとっては極限状態でのレースとなるのですが、マシントラブルを起こすクルマはゼロというのも注目してもらいたいポイントです。 勝ち負けと言ったレースだけのイベントとは別に、「チューニングカーの技術を競い合う場としても考えている我々のコンセプトに合致している車両ばかり…と言う点にも注目してもらえたら…と思っています。

トヨタ86の開発責任者・多田哲哉さんは、様々なマスコミにこのような事を語っています。「トヨタ86はノーマルでも十分な性能を持たせたスポーツカーですが、お客さんと共に“育てていくクルマ”です。レースの事を考えて開発したクルマではありませんが、走る/曲がる/止まる…という基本設計をシッカリ鍛えてきましたし、後から改造することができないドライビングポジションなどにも徹底的にこだわりました。なので、ちょっと手を加えるだけでレース車両としても全く問題ないクルマですよ」

引き続き、チューニングの未来を切り開き、86/BRZと共にスポーツカー文化を育てていく「8Beat」にご支援・ご協力のほうよろしくお願いいたします。